えっと、ぼくが何か誤解してたら指摘してくださいね。
イチロー選手が好きで、ヤンキースも好きなので、今回のトレードはとてもうれしいのですが…という話です。
イチロー選手は自分の意志でヤンキースに行った~というように理解されてるかたも多いと思うのですが、状況としては~
・イチロー選手は今季が5年契約の最終年。
・で、来期以降シアトルと契約を更新しないことに決めた(これはイチロー選手の意志)。
・球団はこれを受け、来年以降、契約更新の可能性がないのなら、ほぼ優勝の望みがない今季に、引き続き超高額年俸のイチロー選手を保有するよりも、来期以降の戦力と交換したほうが得策と判断。(イチロー選手はこの時期に、来季以降の契約を結ばないことを表明すれば当然そうなることを理解し想定していたが、あくまでも判断は球団側)
・結果、マリナーズとヤンキースの球団同士の合意でトレードが成立。ヤンキースは契約最終年である今年の、残り1/2シーズンの契約を手に入れるだけなので、見返りはマイナー2選手でも釣り合いがとれた。(トレード先がニューヨークになったことは球団側の決定)
・現状ヤンキースは今季の残り1/2シーズンの契約を引き継いだだけなので、イチロー選手はあらためて保有権のあるヤンキースと来年以降の契約交渉をすることになる。
・ヤンキースは優勝を争っている状況のなか、右翼・左翼の両レギュラーが故障したため、即戦力の外野手がノドから手がでるほどほしいのだけど、来年以降については別の話。ワールドシリーズでMVPをとったオフに松井と再契約しなかったほどシビアな球団なので、故障した両レギュラーの復帰状況や、イチローの今季の活躍によっては、来季以降厳しい契約を強いられたり、極端な話シーズン終了後に放出の可能性もあり。
・要するに来年以降の話をすれば、シアトルよりもはるかにお金持ちだけど、そのぶん財布のヒモの固い球団との交渉になる。
~という状況……ということで間違いないでしょうか。
すみません、けっして「優勝を狙えるヤンキースに入団、めでたい!」という空気に水をさすつもりはないのです。
ただ、ジラルディ監督の「8番」という起用に、ちょっとその厳しさを感じてしまいまして。
我々応援するもののイマシメとして、「これは喜んでばかりはいられない。後半戦、打ちまくってよい成績を残してもらわなければ。
そのためには僕らも早起きして(東海岸に行って時差が3時間早くなりましたので)しっかり応援しなければな、という決意のあらわれだと思ってください。
今年の夏は早起きの夏にしましょう。
Go! Ichiro!
イチロー、ヤンキースへ…2投手と交換トレード
読売新聞 7月24日(火)7時46分配信
【シアトル=萱津節】米大リーグ、マリナーズのイチロー外野手(38)が23日、ヤンキースにトレードで移籍した。
同日、両球団から発表された。
ヤンキースの2投手との交換トレード。イチローは今季開幕で3番を任されるなど、シーズン連続200安打が途絶えた昨季からの復活を期したが、ここまで打率2割6分1厘と伸び悩み、マリナーズもア・リーグ西地区の最下位に低迷している。
ヤンキースは今季、黒田博樹投手(37)の活躍もあり、ア・リーグ東地区の首位。3年ぶりのワールドシリーズ制覇を目指している。