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噂の男 〜福島三郎オリジナル版の上演を実現させよう!〜

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「いやーな男たちの、いやーなお話」というキャッチの作品を観てきました。
パルコ劇場で上演中の噂の男です。

まず、中身とかそういうことの前に、橋本じゅんさんと橋本さとしくんが、同じ板に立ってるっていうだけで、もう新感線マニアには感涙モノなわけですよ。おまけに役柄も漫才コンビで、絶妙のボケとツッコミをきかせてくれるし。あーなつかし!


さて、中身のほうはといいますと、休憩なしの2時間30分、まったく退屈せずにぐいぐいひっぱってくれる作品ではありました・・・けどね。



“心あたたまるコメディ”を書いたら天下一品の福島三郎さんと“いやーな話”には定評のあるKERAさんのコラボレーションというのが、この公演のひとつの“売り”で、それはたしかに画期的な顔合わせではあるのです。

だけど、コラボの方向性というのが、福島さんの「いい話」をベースに、いかにケラさん流の「いやーな話」として完成させるか、というモノ。
で、それがかなり成功してしまっているがために、完成度はとっても高い舞台なのだけど、「いやーな話」嫌いのぼくとしてはちょっと「いやーな気分」にもなってしまった作品なのでした。

パンフを読んでみると、やはり福島さんは福島さんテイストの台本を仕上げ、それをホンの直しも含めてケラさんにお預けした、という作り方のようですね。
宣伝段階でのクレジットは作:福島さん、演出:ケラさんとなっていたのが、パンフレット上では潤色・演出:ケラさんになっていたので、やはり稽古場でどんどんケラさん寄りになっていった模様。実際は原案:福島さん、脚本・演出:ケラさん〜といった感じだったのではないでしょうか。
それほど、コラボといいつつもKERAテイストの強さを感じた作品です。
まあ、福島さんも“書き直しも含めてお任せ”したそうなので、このカンパニーのなかでは、折り合いのついていることなのでしょう。


となるとですね。


「異色の顔合わせ」はいったんおいといて、この作品を純粋に福島三郎オリジナル・バージョンで観たいなって思ってしまうわけですよ。
売り出し中の漫才師コンビ。独立を図ろうとした二枚目芸人が不慮の事故死。残された相方はその後・・・って、すごく魅力的な設定なのだしね。
オリジナル脚本版での上演、実現しないかなぁ。



先月のウィー・トーマスほどではないにせよ、やはり観たかたも賛否両論のようです。
エキサイトで見かけた観劇レポから〜
POSTER COVER の にっしっし : 噂の男
マッコリン、マッコロン! : パルコ劇場 「噂の男」
神変紅丼 : 『噂の男』@PARCO THEATER, AUG 21
以上、トラックバックさせていただきます。
by yukihiroxx | 2006-08-24 23:54 | 演劇のこと(鑑賞作品)
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