<   2006年 06月 ( 20 )   > この月の画像一覧

WE WILL ROCK YOU 〜ダニエルはどもらない(ネタバレ)

前回に続きWE WILL ROCK YOUのお話。
今回は思いっきりネタばれです。
再来日を楽しみにしている未見のかたは飛ばしてください。
e0094804_155385.jpg

さて、主演のガリレオ役。日本初演ではマイケル・ファルゾン、ピーター・マーフィー両氏がおもに演じ、ふだんはサー・ポール・マッカートニーを演じているダニエル・ハンフリスくん(写真)がアンダースタディとして、週に1〜2回間をつないでいました。
このダニエルくん、歌はたしかに弱い(声量や表現力の問題ね、決して下手ではないし、声質はとてもよいのです)のだけど、その演技力は若いのに素晴らしいものでした。

ガリレオが自分の使命を自覚し成長していくことのシンボルとして、スカラムーシュの台詞にもある「アンタ吃(ども)らなくなったね」という変化があります。
これはまたラスト直前で“伝説の楽器”を発見できないガリレオが吃音に戻ってしまい、それによって落胆を表現する〜という伏線にもなってるわけです。

歌のパワーのわりに芝居は一本調子なピーターはその場面、吃るという「行為」でしかそれを表現できていなかったのに対し、ダニエルは“あえて吃らず”台詞、表情、動作などを交えた「演技」で落胆を感じさせてくれました。これは各氏の公演をそれぞれ複数回観ていますので、たまたまその日は〜ということではないはずです。
そしてそれがしっかり表現できているからこそ、演出スタッフもあえて台詞まわしをかえさせず、そのまま演技させているのではないかと思います。

今回も再演ではまたダニエルくんは来日するのでしょうか。
前回公演でピーターが怪我をして、しばらく舞台に立てなくなったとき「ダニエルはまだ代役として全日程を任せるレベルには達していなかったので、急きょマイケルの来日を決定した」という話をきいたことがあります。
でも彼の歌にさらにパワーと表現力が加われば、近い将来メインキャストの一人に食い込んでいける素材だと思っています。
さらに成長して、再び日本を訪れてくれることを期待しましょう。

(余談その1)
はじめてダニエルのガリレオをみたとき、冒頭のヘナチョコなガリレオを、あまりにも完全にヘナチョコに演じ切っていて「うわっ、このアンダー、ものすごいヘナチョコ役者かも」って思っちゃったのを思い出します(笑)。
だからこそ、最初の「I Want To Break Free」を圧倒的に歌い切ってくれるとガリレオの“内に秘められた使命と実力”を予感させてくれて、最高のガリレオになるんだけどね。

(余談その2)
日本のダニエルファンのかたがファンサイトを立ち上げられたようです。

それぞれ、日本初演当時の記事なのですが、
カッシーナの座り心地:やっぱりQUEENは凄かった。
★腐女子の独り言★:We will rock you9回目千秋楽!!
高円寺ごはん:WE WILL ROCK YOU3回目
 〜にトラックバックさせていただきます。
[PR]
by yukihiroxx | 2006-06-30 16:04 | 演劇のこと(鑑賞作品) | Comments(0)

笑えない

レギュラー松本お寒〜い発表会見

各社とも記事にしていますが、スポニチがいちばん辛らつでしたね。
たしかに今回の会見は日頃からの不勉強の露呈、
人を“笑わせる”という仕事をナメているという印象でした。
構成を放棄して、素材の羅列だけで笑いをとるというスタイルは、
もはや「芸」とは呼べないと思います。
最近の「お笑い」はそんな人ばかりですが。
[PR]
by yukihiroxx | 2006-06-29 16:55 | 演劇のこと(鑑賞作品) | Comments(0)

祝!WE WILL ROCK YOU 再来日

e0094804_328263.jpgいやぁ、ようやく発表になりましたね。We Will Rock Youの再来日。
残念ながらロンドン公演は未見なのだけど、ラスベガス公演をロンドン・オリジナル・キャストのトニー・ヴィンセントの主演で観て以来、大好きなこの舞台。
昨年の日本公演も、何度も通って楽しんだ作品です。

前回の来日はオーストラリア公演のキャストをベースに、主演のガリレオ役は日本ツアーのためにブッキングされた(らしい)ピーター・マーフィーがトップ・ロール。でもって、途中はしゃぎすぎて(?)怪我をしたため、急きょオージー版オリジナルのマイケル・ファルゾンが来日し、それぞれが休みのときには、アンダースタディのダニエル・ハンフリスが演じる〜という布陣でした(何度か、その他のアンスタもガリレオを演じたらしいのだけど、それらは未見)。



ダニエルは歌が弱くて、ただそれを自覚しているのか、演技をホントに丁寧にやろうとしているのが印象的でした。
ピーターは確かに歌唱力はあるので、音楽畑の人には好評だったようだけど、いかんせん演技が雑なのと、やはりルックスの面でちょっと見劣りがしたよね。
マイケルは容姿端麗で、演技力・歌唱力ともバッチリなのですが、ロックというよりはミュージカルの歌いかたという感じ。ややパンチに欠ける部分はあったけど、やはり3人のなかでは群を抜いて一番でした。
もちろん観れば観るほどトニーの素晴らしさを思い出してしまうのは否めないのですが、マイケルだけは、ロンドンやベガスでも歌ってほしいと思ったかな。

そうそう日本公演終了後に、トニー降板の一因になったといわれる悪名高きラスベガス短縮版で、ジェイソン・ウッテンのガリレオも観たのですが、彼の魅力のなさ以上に、悲惨なまでにぶった切られてる作品そのものが気の毒で、涙ナミダでした。

今回はどんなガリレオが来日するんだろう。今から楽しみです。


画像はトニー出演時のロンドン、ラスベガスで使われていたイメージイラスト。肩のクロスがトニーの印。今はロンドン版もちょっとカッコ悪いジャンプするギター少年になっちゃって、ああ残念…。Rock Youネタ、しばらく続きます。同好のかた、お楽しみに!


さやかのロンドン音楽留学日記 : QUEENミュージカル 「WE WILL ROCK YOU」
日々感じたことを、変わり者の感性&視点から : 祝 再演!
 〜にトラックバックさせていただきます。
[PR]
by yukihiroxx | 2006-06-29 03:55 | 演劇のこと(鑑賞作品) | Comments(0)

ミー&マイガール、楽しかったよ!

e0094804_2245046.gif


ちょっとスケジュールに余裕のある今週は観劇週間。
昨日は帝劇ミー&マイガールです。
こういう楽しいミュージカルは大好き。




主演は井上芳雄くんと笹本玲奈ちゃんという、心境著しい二人の競演。
今回芳雄くんには珍しいワイルドな役柄なのですが、ちょっと彼自身に品がありすぎて「本当は伯爵なんだよ」といわれれば、「ああやっぱりね」と納得してしまうところは否めないかな。
今後は“何をやっても王子に見えちゃう”というところから脱却できたら、いよいよ日本ミュージカルの代表選手になっていけるのではないか、と思います。

そうそう、芳雄くんにワイルドさが足らない要因のひとつに、衣裳が綺麗すぎることもあるかも。
たぶん“夢のあるミュージカル”なので、下町=ランベスの人たちの服装も、そこそこ清潔感のあるものにデザインされたのだろうけど、ここはもうちょっとリアルにしてもよかったかもしれません。

玲奈ちゃんはいま絶好調。「屋根の上のヴァイオリン弾き」から「ミス・サイゴン」「ベガーズ・オペラ」、そして今回と、まったく違う役所を毎回見事に演じ切ってくれます。
今回は芳雄くん同様、前半のお転婆ぶりにもうちょっとワルっぽさがでれば、さらに恋人のために身を引こうとする後半の苦悩、そしてラストシーンの……との対比を楽しめたかもしれませんが、及第点。
将来がますます楽しみな21歳です。

客席をまきこんでのビッグ・ナンバー「ランベス・ウォーク」は楽しいのひとこと!
アンサンブルの一人一人までしっかり歌えてバッチリ踊れて、とても丁寧に作られたミュージカル。
日本のミュージカルもどんどん層が厚くなってきているんだなぁと思います。
[PR]
by yukihiroxx | 2006-06-24 23:15 | 演劇のこと(鑑賞作品) | Comments(0)

明治座で「母に捧げるラストバラード」を観たよっ

e0094804_1303996.jpg
昨日は明治座で武田鉄矢さん主演の
母に捧げるラストバラード
「コラッ!テツヤ」でおなじみの、
武田鉄矢さんの実母・イクさんの奮闘記を
鉄矢さん自身が演じる物語です。
普段はあまり縁のない劇場ですが、
けっこう楽しませていただきました。
本編に続いてのミニライブもよかったですね。




ただ、こういう“オトナ向け”の劇場でいつも思うのですが「休憩2回・4時間」という上演形態はなんとかならないものかねぇ。
こういった劇場になると、飲食や物販の収入も、入場料に負けないくらい大事だというのもわかる。夜の部といいつつ夕方4時開演というのも、客層を見ればやむなしと思う。…のだけど、“作品のクォリティ”ということに限っていえば、この内容を2時間半にぎっしり詰め込んだ構成をすることができたら、テンポといい密度といい、すごく良いものになると思うんだが。

僕らが“オトナ向け”のお芝居を退屈と思ってしまうのは、何より「一定時間あたりの情報量の少なさ」であるはず。わかりやすくしすぎるために深み厚みを失ってしまっている、とも言えるかなぁ。物語そのものは素敵なお話がいっぱいあるのに、唯一このことで、魅力を半減させてしまっているものがホントに多いと思う。
誰かの人生が展開しているときは、別の誰かの人生も展開しているわけで、それが交わったり交わらなかったりして時間が進んでいくのが現実の世界。
で、それを舞台の上に上手に並べてみせるのが「構成」ということだと思うんだけど、どうしてもこういう舞台だと、ひとりの(ひとつの)エピソードを語っている間は、他の(別の)人生はストップしちゃっていて、それをかたづけて「はい次」って感じになっちゃってることが多いと思うんだよね。

客席にいるオバサマたちだって、2時間ドラマの謎解きや渡る世間〜やらの複雑な人間関係やらをバッチリ把握して楽しんでらっしゃるかたがた。
ぼくらが小さいころ、デパートとかでいい加減にやってるヒ−ロ−ショーを観て「子供をナメてる!」って思ったように、オバサマたちのキャパシティも、もっともっと大きいんじゃないのかなぁ。
最近は、新橋演舞場新感線をやったり、新宿コマWE WILL ROCK YOU をやったりと、新しい客層を開拓しようとしているようなのだけど、それと同時に本来の客層である「おばさまがた」が楽しめる舞台というのもステップアップしていってほしい。
めまぐるしく過ぎていく現実の時間と同じように、もっともっと密度の濃い構成で、短時間でビシッと見せてくれるお芝居のほうが、ずっとずっと魅力的になっていくと思うぞ。

……ただ「もっと良くなる」と思ってるだけで母バラはおもしろかったんだよ、本当に。
[PR]
by yukihiroxx | 2006-06-23 23:46 | 演劇のこと(鑑賞作品) | Comments(0)

OUR HOUSEを観た! 〜香寿たつきさんに拍手!

e0094804_7374652.jpgおかしな二人の東北ツアーが終わり、
東京へ戻ってきました。
そこで早速20日の夜、うちの事務所の
メンバーも会場運営で参加している
「OUR HOUSE」を観に新国立劇場へ。

昨夏新宿コマに何度も通った、大好きな
QUEENWE WILL ROCK YOUや、
3月に来日公演を観た「THE WHO」の
「TOMMY」(この作品のこと、忙しさに
かまけて何も書かなかったなぁ。いずれ
ぜひ)と同様、この作品は「マッドネス」をフィーチャーした、いわゆるトリビュート
ミュージカルです。






全体的なレビューは新聞評をはじめ、いろいろなところでいろいろなかたが語ってくれていることと思いますので、ここでは主人公・ジョーの母親キャス役を演じた香寿たつきさんに注目したいと思います。

2年前「屋根の上のヴァイオリン弾き」でご一緒したときは娘役、長女ツァイテル。
もちろん今でもお若くて、とてもかわいいかたなので、母親役という部分に「どう演じるんだろう?」と興味津々でした。
まずびっくりしたのはその立ち姿。お膝をちょっと開いて(いわゆる“おばさん立ち”?)、セリフ廻しや発声も、ときに頑固な、ときに愛情溢れる母親口調での熱演。
宝塚でトップにまで登り詰めた美人女優が、そこまで!と思うほどの徹底した役づくりで、頑なに我が家を守ろうとする母親像を演じてくれました。
この母親役、主人公ジョーや恋人サラほど出演シーンは多くないし、父親ほど目立つ出かたをするわけではないのだけど、彼女と主人公の母子関係に感情移入できないと、ラストの感動が半減していまうホントに大切な役。あらためて素晴らしい女優さんだなと思いました。

東京公演は7月2日まで。
平日のチケットにはまだ余裕があるようです。未見のかたはぜひ!
[PR]
by yukihiroxx | 2006-06-22 04:17 | 演劇のこと(鑑賞作品) | Comments(0)

レトロポスト第二弾!山形篇

おかしな二人の東北各地での公演、無事終了しました。
ご来場いただいた皆様、そして現地でお世話になった皆さま、ありがとうございました。

さて!秋田のお話に続いて、山形でもまたまた見つけましたよ!e0094804_2453266.jpg
ほら!







e0094804_246777.jpg

案内ボードはこっちのほうがユニーク!











e0094804_247935.jpg

にらみあうレトロポストと最新型!
どっちにいれようかなぁ
[PR]
by yukihiroxx | 2006-06-19 23:59 | 旅のこと | Comments(0)

昔の郵便ポスト 〜なんか雰囲気いいよね

公演で訪れている秋田県民会館の前にレトロな郵便ポスト発見!

e0094804_23101892.jpg



こっちのポストはいまだにこれなの?




e0094804_23111099.jpg


  と思ったらこういうこと









e0094804_23114252.jpg


なんか雰囲気いいよね。
[PR]
by yukihiroxx | 2006-06-16 23:18 | 旅のこと | Comments(2)

沖原、歓喜のサヨナラ打を観た 〜仙台初観戦!

ノムさん『喜』サヨナラやで!沖原“千金打”で古巣にしてやったり
沖原 古巣に一撃!サヨナラ打
楽天がサヨナラ勝ち、阪神は首位から転落


e0094804_1421744.jpgそんなわけで、現在おかしな二人の全国ツアーで
東北にいます。
今日は移動日。盛岡から仙台への移動だけで、
作業はなしというハッピーな日だったので、
イーグルスタイガースを観にいってきました。
人生初フルキャストスタジアムです。
試合ももちろんですが、野球場という空間が大好きなので、初めてのスタジアムを訪れるのは本当に
ワクワクします。

フルキャストスタジアムはこじんまりとして、いかにも地方都市の球場という感じ(もちろんホメてます)。スタッフもフレンドリーでよく動くし、雰囲気の良いスタジアムでした。お客さんもとても最下位の球団とは思えないほど熱心ですね。

そうそう、客席にすごくたくさんのタイガースファンがいたのにもびっくり。もうジャイアンツ以上に全国区!。今日は交流戦仕様でタイガースも白のユフォームだし、ベンチは一塁側だしで、球場の右半分から一斉にジェット風船があがったときは、まるでホームゲームみたいでした。(ジェット風船というのは、6回になると準備で観戦どころじゃなくなるし、グランドにも落ちるしで、メジャーリーグファンの僕としては断固否定したいのですが)

 こちらはイーグルスの風船            こっちはタイガース、負けてない!

e0094804_1431178.jpg e0094804_1432953.jpg









試合は逆転に次ぐ逆転で見ごたえのある熱戦でした。延長10回、試合時間4時間半(!)も気にならないほど。
イーグルスというチームには、田尾監督の解任であまり良い印象を持っていなかったのだけど、今夜についていえば、あの戦力でよくタイガースに競り勝ったと思いました。
磯部選手の活躍、沖原選手のサヨナラ打ももちろんなのですが、6回、無死2・3塁のピンチを1人1殺の継投につぐ継投で切り抜けようとした野村采配は圧巻でしたね。(徳元投手のノーコンで台なしにしちゃったけど)

e0094804_1434017.jpgホセ、リック、鉄平。よい選手が集まって、イーグルスもだんだんプロ球団らしくなってきましたね。
でも、帰りにのったタクシーの運転手さんがボソっと言ってました。
「この戦力で田尾に監督させたかったねぇ…」

同感!
[PR]
by yukihiroxx | 2006-06-13 23:59 | 野球のこと | Comments(0)

「おかしな二人」盛岡公演に合流 〜スタッフが元気元気

おかしな二人のツアーに合流するため、昨夜盛岡入りしました。久々の盛岡です。
本隊はすでに西日本〜関西ツアーを終え、ツアーも中盤に入ったところなので、作業にも慣れすっかり打ちとけた様子。
いつもご一緒するかた、ひさびさにお目にかかったかた、初めてのかたなど、それぞれに
ご挨拶をして、公演が始まりました。

今回は一会場につき一〜二回の公演で全国をくまなく回る日程。スタッフは朝から仕込み作業、夜は公演本番、深夜に撤去作業をして、そのままバスで次の土地へ移動して宿泊し、また朝から次の会場の仕込み、というたいへんなスケジュールをくり返します。
ですから、我々コーディネイトをする立場の人間としては、できるだけ移動のバスのなかでもゆっくり休んでほしいと思っているのですが、まあスタッフの元気なこと。移動のバスの後部座席では必ずといっていいほど小さな飲み会がはじまります。彼らにとっては睡眠よりもそちらのほうが活力源なのかもしれません。

今日はめずらしく公演のあと、明日一日移動日があるので、全員そのまま盛岡に宿泊。
とはいっても撤去がおわるのはかなり遅い時間になってしまうのですが、それでもやっぱりこんな日は街へくり出すことになるようですね。
きっと今日はワールドカップの日本戦中継が観られて、美味しい冷麺が食べられるお店を探していくんじゃないかな。
このあと、今日の食とお酒のことに続きます。
[PR]
by yukihiroxx | 2006-06-12 23:33 | 演劇のこと(参加作品) | Comments(0)