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「てやん亭」第一夜はすばらしい企画なのに構成が残念!

12日、世田谷パブリックシアターで「爆笑寄席てやん亭/林家こん平応援大落語会」を観てきました。
多発性硬化症からの復帰をめざしてリハビリを続けているこん平師匠を応援しようという企画で、正蔵さんにたい平さん、直系一番弟子のうん平さんに、協会を越えて“卓球仲間”の小遊三さんという豪華なラインナップ。

こん平師匠のお姿やご挨拶は寄席でもなんどか観ていたのですが、今夜は舞台に卓球台を持ち込んでこん平師匠の卓球姿を見せてくれるという珍しいサービスも。
ここまでお元気になられたんだなぁと、たいへんうれしい企画でした。



なのですが。
この公演のプロデューサーである、演芸評論家の花井伸夫さんが、オープニングに解説をし、エンディングで出演者紹介をするのですが、これが冗長なうえに段取りが悪く、そこだけがとても残念でした。

花井さんご自身は、新聞記者としてたいへんな実績をお持ちのかたです。
プロデューサーとしても、前回の「てやん亭」での猫八師匠の(寄席ではご本人が固辞されたという)襲名披露口上や、今回の卓球企画を実現された、素晴らしい実力者なのです。
ですが、決して演出家でも司会者でもないわけですよ。

オープニング。「前座噺はいいから、はやくお目当てが聴きたい」と思っているところに、延々と配りものにも書いてあることを説明されるのは、けっこうしんどいです。
さらにエンディングでは、転換の段取りや出演者の準備状況を把握されていない状態で進行役をされるので、かなりグダグダな展開になってしまいました。
前回も感じたのですが、花井さんでなければ語れない、胸が熱くなるお話がたくさんあるのに、司会をすることで、その感動まで薄れてしまうのが本当にもったいないと思います。

より深く感動を伝えられる段取りや、物理的に必要な準備内容を整理して、しっかりした進行を作れるイベント演出家さんか構成作家さんを一人おく。
そして舞台監督さんからのキューをしっかり確認して的確な進行のできる司会者さんをおく。
花井さんは舞台上にはあくまでもゲストとして登場し、司会者の質問に答えるかたちで、花井さんの言葉でなければ伝えられない感動的なお話を披露していただく。

例えばこうするだけで、見違えるほど感動的な落語会になったはずなのですが。
う〜ん、もったいなかったなぁ。

(おまけ)
正蔵師匠は「読書の時間」。たい平師匠は「二番煎じ」。
明14日は「ボーイズもの大集合」こちらも観てきます。
by yukihiroxx | 2010-10-13 01:08 | 演劇のこと(鑑賞作品) | Comments(0)
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